【7月11日 AFP】東京五輪で男子バスケットボール4連覇を目指す米国代表が10日、米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)でエキシビションマッチを行い、ナイジェリアに87-90で敗れた。

 米プロバスケットボール(NBA)の選手を多く抱え、NBAでアシスタントコーチを務めるマイク・ブラウン(Mike Brown)氏を指揮官に据えるナイジェリアは、アフリカ勢で初めて米国に勝利。五輪まで強化試合を5試合行う米国の出鼻をくじいた。

 NBAファイナルに出場中の3人を欠く米国は、ブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)でプレーするケビン・デュラント(Kevin Durant)の17得点が最多だった。

 米カリフォルニア州での合宿に参加した49人中12人がNBA選手のナイジェリアは、ゲイブ・ビンセント(Gabe Vincent)が最多の21得点を記録した。

 米国を率いるグレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)ヘッドコーチ(HC)は、「起きたことをむしろ歓迎する」とコメントし、ナイジェリアが6月下旬から合宿する十分な時間があったことに対し、米国はわずか4日前に集まったと述べた。

「世界の終わり」ではないと話したポポビッチHCは、敗戦を学ぶべき経験にしなければならないと前を向いた。

 ナイジェリアは、9年前のロンドン五輪で米国に73-156で敗れていた。

 銅メダルに終わった2004年のアテネ五輪の後に3連覇中の米国は、7位に終わった2019年のFIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2019)で失った覇権を取り戻そうとしている。

 米国は12日、世界ランク3位のオーストラリアと親善試合を行う。(c)AFP