【7月10日 AFP】韓国で10日、新型コロナウイルスの新規感染者が1378人確認され、3日連続で過去最多を更新した。ソウルなどの首都圏では12日から、最高レベルの感染対策が施行される。

 市民によるソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)といった予防措置の順守など、以前は感染対策の模範として称賛されていた韓国だったが、供給量の不足によりワクチン接種の開始が遅れた。

 10日に確認された新規感染者のうち、1000人以上がソウルをはじめとする首都圏で確認された。韓国全人口の約半数が同地域に住んでいる。

 クラスター(感染者集団)が学校やオフィス、ショッピングモールで確認されており、ワクチン接種を受けられていない20代と30代の感染者が増加している。

 保健当局によれば、人口約5200万人の韓国のワクチン接種率は約11%にとどまっている。

 12日に施行される感染対策の期間は2週間で、午後6時以降の2人を超える集会は禁止となり、学校は閉鎖される。バーやクラブも閉鎖され、カフェとレストランは人数制限が設けられる。(c)AFP