インドネシア、医療従事者に3回目のワクチン追加接種 モデルナ製
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【7月10日 AFP】インドネシアで、複数の医師がワクチン接種を完了していたにもかかわらず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で死亡したことを受けて、医療従事者を対象に米モデルナ(Moderna)製ワクチンによる3回目の追加接種が実施されることになった。当局が9日、明らかにした。
同国は、中国製薬大手シノバック・バイオテック(Sinovac Biotech)製のワクチンに大きく依存している。
インドネシアの医師会によると、新型ウイルスに感染して死亡した医療従事者1000人のうち、10人以上がワクチン接種を完了しており、シノバック製ワクチンに対する懸念が生じていた。
ブディ・グナディ・サディキン(Budi Gunadi Sadikin)保健相は、政府が医療従事者147万人を対象に、モデルナ製ワクチンを使った追加接種を実施すると発表した。
「3回目のワクチンは、医療従事者にのみ投与される。医療従事者は日々、多量のウイルスにさらされているからだ」と同氏は説明し、「医療従事者を何としてでも守らなければならない」と述べた。
米国から供与されるモデルナ製ワクチン400万回分は数日中に届く予定で、到着次第、接種を開始するという。
インドネシアでは、感染力の強い「デルタ株」が主流となり、新型ウイルスの感染が急拡大している。(c)AFP