【7月9日 AFP】米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)は8日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、米食品医薬品局(FDA)に承認申請を行うと発表した。

 両社によると、3回目の接種により、流行当初に確認されたウイルス株および南アフリカで最初に確認された変異株「ベータ株」に対する抗体レベルが、2回接種の場合と比較して5~10倍高くなることが進行中の臨床試験の初期データで示された。

「より確定的なデータを近日中に発表するとともに査読付き学術誌に掲載し、今後数週間のうちにFDA、EMA(欧州医薬品庁)およびその他の規制当局にデータを提出する予定だ」と両社は述べた。

 世界で急速に広まっている感染力のより高い変異株「デルタ株」に対しても、3回目の接種によって同様の効果が期待できるという。

 両社はデルタ株に特に効果があるワクチンも開発中で、第1弾をドイツ・マインツ(Mainz)にあるビオンテックの施設で製造している。規制当局の承認を得た上で、8月に臨床試験を開始する予定だ。(c)AFP