【7月9日 AFP】ベトナムの経済の中心地ホーチミン(Ho Chi Minh)市で9日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、2週間にわたるロックダウン(都市封鎖)が始まった。

 人口約900万人のホーチミンには、過去1か月に及び移動制限が敷かれていたが、感染者数は増加し、計9400人を超えた。

 今年4月下旬に感染が拡大するまで、ベトナム全体の感染者数は計3000人に満たなかった。これまで同国は、広範囲に及ぶ接触者の追跡と厳格な隔離措置により、新型コロナウイルスの封じ込めに成功した手本だとされていた。

 ベトナム当局は今回の措置について「ロックダウン」という言葉は使わず、「社会的隔離命令」と呼んでいる。

 公の場での3人以上の集まりは禁じられ、外出は食料と医薬品の購入および緊急事態のみ許される。

 警察は市境に検問所を設置。陰性証明書を持つ人のみ市内に入ることが認められる。(c)AFP