【7月8日 AFP】(更新)菅義偉(Yoshihide Suga)首相は8日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京都に今月12日から来月22日まで新たな緊急事態宣言を発令すると発表した。東京五輪は全会期が緊急事態宣言下での実施となり、首都圏1都3県の会場を無観客とすることが決まった。

 競技のほとんどが無観客で行われる五輪は史上初となる。東京都の小池百合子(Yuriko Koike)知事は、無観客開催の決定に「断腸の思い」だと表明。開幕まで2週間となった大会の盛り上げに努めてきた運営側にとって、新たな打撃となる。

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は8日夜、東京都と政府、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)との5者協議を実施。組織委の橋本聖子(Seiko Hashimoto)会長はその後、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県の会場は無観客とすることが決まったと発表した。他の会場については別途ルールが設けられ、一部地域では観客の入場が許可される。(c)AFP/Shingo ITO, Sara HUSSEIN