【7月6日 AFP】新型コロナウイルスへの懸念で東京五輪の開会式は無観客で行われる可能性が高まっている一方で、VIPや五輪関係者に関しては人数を絞った上で出席が可能になると、一部メディアで報じられた。

 朝日新聞(Asahi Shimbun)が5日遅くに報じたところによると、23日に国立競技場(Japan National Stadium)で行われる開会式を、国際オリンピック委員会(IOC)の代表者をはじめ、外国の要人、スポンサー、そして五輪関係者が会場で見ることが認められる見通しとなっている。

 しかし、現在議論が進められている計画では、東京で新型コロナウイルスの新規感染者数が増加していることへの懸念から主催者側が観客数の上限を見直している中で、観客は閉め出される可能性が高くなっている。

 記事は匿名の情報筋の話として、1万人程度とされる「五輪ファミリー」の人数を日本の世論が納得するレベルに引き下げることで、大会主催者側が調整を進めていると伝えた。その理由は「政府内には別枠の『特別扱い』が世論の理解を得られるか懸念する声が出ている」ためで、「出席者を数百人程度まで絞り込みたい考えだ」としている。(c)AFP