【7月8日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は7日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)は第16シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)を6-3、5-7、7-5、6-3で下し、準決勝に駒を進めた。

 25歳のベレッティーニは9日の準決勝で、第6シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)にストレートで勝利した第14シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)と対戦する。

 ベレッティーニにとって四大大会(グランドスラム)での準決勝進出は、2019年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)に続き今回が2度目。また、イタリア人男子のウィンブルドン4強入りは、1960年のニコラ・ピエトランジェリ(Nicola Pietrangeli)氏以来となった。

 親しい間柄である両者の一戦は良い雰囲気で行われ、ベレッティーニの恋人で、今大会では女子シングルス準々決勝で敗退となったアイラ・トムリャノビッチ(Ajla Tomljanovic、オーストラリア)、さらにオジェ・アリアシムのガールフレンドで、トムリャノビッチのいとこであるニナ・ガイビ(Nina Ghaibi)さんが共に観戦していた。

 ベレッティーニは「おそらく彼はツアーの中で最も親しい友人の一人。だから彼との試合は決して簡単ではない」とコメントした。

「お互いをとてもよく知っている。きょうは非常にやりにくかった。彼の幸運を祈るが、僕としてはとてもうれしい」

 前哨戦のシンチ選手権(2021 cinch Championships)を制覇したベレッティーニが今大会で優勝すれば、初出場で同大会を制し、そのままウィンブルドンのタイトルも獲得した1985年のボリス・ベッカー(Boris Becker)氏以来の快挙となる。(c)AFP/Pirate IRWIN