【7月8日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は7日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第6シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は3-6、6-7(4-7)、0-6で第14シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に敗れた。1か月後に40歳を迎えるフェデラーは、引退については結論を急がないと強調した。

 ウィンブルドン通算8勝、四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーは、15歳年下のホルカシュに敗れて準々決勝で姿を消した。

 これがウィンブルドンでは119試合目にして14敗目で、ストレート負けはマリオ・アンチッチ(Mario Ancic)に1回戦で敗れた2002年以来となった。また、フェデラーが0-6でセットを落としたのはウィンブルドンでは初めてで、グランドスラムでは3度目だった。

 ウィンブルドンでのキャリアは終わったかと問われたフェデラーは、「分からない。本当に分からない。整理しなければならない」と答え、「ウィンブルドン後のことは、腰を据えて話し合う計画だった。そして今、明確にウィンブルドンが終わった。数日は時間が必要になる」とコメント。話し合いの内容は、2週間後に開幕が迫る東京五輪も中心になるとみられる。

 2020年に2度にわたって膝にメスを入れたフェデラーは、今年は今大会まで8試合しかプレーしていなかった。

「もちろん(ウィンブルドンで)またプレーしたいが、この年齢になると一寸先は闇だ」というフェデラーは、「他の人たちに焦らされていると感じず、時間をかけるつもりだ。時間をかけ、正しい結論を出す。自分が望み、最も心地良いと考えられる結論を」と語った。

「実際、ここで準々決勝まで来られたことについては、自分もチームもとても満足している。(敗戦は)仕方ないことだ。大丈夫だ。自分にはしっかりと見方もあるので全く問題ない」

 ホルカシュは11日に行われる決勝進出を懸け、準決勝で第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)と対戦する。(c)AFP