【7月7日 AFP】米アメリカン航空(American Airlines)機が、卒業旅行中の高校生約30人がマスク着用を拒否したため、出発が遅れて翌朝になった。地元メディアが6日、伝えた。

 アメリカン航空893便は、5日夜にノースカロライナ州のシャーロット・ダグラス国際空港(Charlotte Douglas International Airport)を出発予定だったが、6日朝に問題の高校生を乗せてバハマに向けて出発した。

 地元テレビ局WSOC-TVによると、同便は当初、機材トラブルで数時間出発が遅れていた。しかし、ようやく離陸の用意が整った時、マスク着用を拒否する高校生と客室乗務員との間で口論が始まった。連邦規則では、新型コロナウイルス対策の一環で、旅客機の乗客全員にマスク着用を義務付けている。

 事態を目撃したマリク・バンクス(Malik Banks)さんは、「ひどかった。まず、彼らはわめいて悪態をついた。とても不愉快な行動だった」とWSOC-TVに語った。

 約30人は、マサチューセッツ州ボストン(Boston)出身の高校生で、卒業旅行中だった。空港で一夜を明かし、翌朝になってマスクの着用に同意した。現地メディアによると、逮捕者はいなかった。

 連邦航空局(FAA)の6日の発表によると、2021年1月1日以降に報告された乗客を巻き込んだ事件3271件のうち、2475件は乗客がマスク着用を拒否したことに関連するものだった。(c)AFP