五輪のレジェンドたち(1920〜1952年)
このニュースをシェア
■唯一の長距離3冠王 エミール・ザトペック:陸上(チェコスロバキア、当時)
エミール・ザトペック(Emil Zatopek)は、五輪1大会で長距離3冠に輝いた唯一の選手だ。
苦しげな表情で走るのが特徴で、1948年ロンドン大会の1万メートルで金メダルを獲得した。
4年後のヘルシンキ大会では、1万メートルで連覇し、5000メートルでは最終コーナーからライバル選手たちをごぼう抜きして優勝した。
圧倒的だったのはマラソンだ。初体験ながら難なく制し、「あまりにも退屈だった」ので、走りながら沿道のカメラマンとおしゃべりしたと語っている。
しかしその後、政治的な主張でチェコ当局ににらまれ、ウラン鉱山で7年間労働を強いられた。(c)AFP