【7月6日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は5日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第6シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は7-5、6-4、6-2で第23シードのロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego、イタリア)に快勝し、1968年のオープン化以降、男子では大会史上最年長での準々決勝進出を果たした。

 わずか5週間後には40歳になるフェデラーは、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC、ウィンブルドン)で自身18回目の8強入りを果たした。試合後には「第1セットを終えて、こちらのペースに持ち込めた手応えを感じた。準々決勝に進出できて最高にわくわくしている」とコメントした。

 この日試合が行われた大会2週目の月曜日は、男女4回戦の全試合が行われることから通称「マニック・マンデー」と呼ばれているが、それも今回で最後となった。来年からは恒例の休養日となっていた「ミドルサンデー」が廃止され、大会中盤の日曜日にも試合が実施されることになっている。

 通算8度のウィンブルドン優勝を誇るフェデラーは、「『ミドルサンデー』がある時代にプレーできるのは幸運だが、これからはもっと多くの人々が観戦できるようになる」と話しつつ、「とても特別なことだったし、自分もすごく楽しめた」と語った。

 四大大会(グランドスラム)で自身58回目の準々決勝となる次戦で、フェデラーは準決勝進出を懸けて第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)と第14シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)の勝者と対戦する。

 両者の試合は、メドベージェフが6-2、6-7(2-7)、6-3、3-4でリードしていたところで雨天中断となった。

 フェデラーは「誰にとっても不公平な状況だ。自分もこうした経験がある。だけど、彼らは若いし回復できる」とコメントする一方で、「困ったことに彼らは本当に絶好調だから、あすもまた雨が降るといいね…、冗談、冗談さ!」とジョークを飛ばしていた。(c)AFP