【7月5日 AFP】女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)が5日、東京五輪には最高の状態で臨みたいとの心境を明かし、記者会見にも応じる意向を示した。大坂はうつや不安に苦しんでいるとして、複数の大会への出場を見送っていた。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)を欠場、全仏オープン(2021 French Open)を棄権した世界ランキング2位の大坂はNHKの取材に対し、「(五輪には)最高の状態で臨めるよう、少しずつ準備を進めている」とメールでつづった。

 大坂はさらに、「世界中から注目されるようになると、常に不安に襲われるようになった」と明かし、「特に大きな大会ではその傾向が強い」と説明した。

 大坂は全仏オープン開幕前、試合後の会見でメディアから投げ掛けられる質問は「落ち込んでいる人間を踏みにじる」ようなものであり、自身の精神衛生に悪影響を及ぼすとして、参加を義務付けられている記者会見の欠席を表明。

 実際に1回戦勝利後の記者会見を拒否し、1万5000ドル(約170万円)の罰金を科されるとともに、大会からの追放の可能性を警告されていた。

 その後、ソーシャルメディアへの投稿でうつや不安と闘ってきたと告白し、1試合のみ出場後に同大会を棄権。選手のメンタルヘルスをめぐる議論を引き起こした。

 NHKが報じたメッセージで大坂は、母国を代表してプレーできることを「誇りに思っている」と語り、自らの心の健康を考慮しながら、記者会見に参加するつもりだとの考えを示した。(c)AFP