【7月5日 AFP】(更新)フィリピン南部で4日に起きた軍用機の墜落事故で、少なくとも50人が死亡し、53人が負傷したと、当局が明らかにした。

 4日正午ごろ、スルー(Sulu)州ホロ(Jolo)島で、着陸に失敗し墜落した輸送機C130ハーキュリーズ(Hercules)には、100人近くが搭乗していた。

 フィリピン軍合同任務部隊の司令官、ウィリアム・ゴンザレス(William Gonzales)少将によると、輸送機が墜落して爆発炎上する前に兵士数人が機内から飛び降りるところが目撃された。

 フィリピン軍によると、これまでのところ確認された死者は兵士47人と民間人3人となっている。兵士49人と民間人4人が負傷し、病院に搬送された。

「悲しい日となったが、希望を失わないようにしなければならない」と、ゴンザレス少将は述べた。

 シリリート・ソベハナ(Cirilito Sobejana)陸軍参謀長は、輸送機は南部ミンダナオ(Mindanao)島カガヤンデオロ(Cagayan de Oro)から部隊を乗せてホロ島に向かっていたが、着陸時に「滑走路を外れた」と地元メディアに述べている。

 搭乗者の多くは基礎的な軍事訓練を最近終えたばかりで、対イスラム過激派合同部隊に加わるためホロ島に派遣された。ゴンザレス少将によれば、4日に任務に就くことになっていた。(c)AFP/Ferdinandh Cabrera