【6月25日 AFP】フィリピンで23日、軍用ヘリ「ブラックホーク(Black Hawk)」1機が夜間飛行訓練中に墜落し、乗員6人全員が死亡した。これを受けて国防相は翌24日、全機の運用停止を発表した。

 デルフィン・ロレンザーナ(Delfin Lorenzana)国防相によると、新しいS70i型1機が首都マニラの北に位置するクロウバレー(Crow Valley)訓練場付近で墜落し、操縦士3人、空軍兵士3人が死亡した。

 ロレンザーナ氏は「事故を調査する間、ブラックホーク全機の運用を停止する」と述べた。

 フィリピンは米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)の関連会社シコルスキー(Sikorsky)とライセンス契約を結んだポーランドの会社に16機を発注。昨年末からこれまでに11機が納品されていた。

 比政府は空軍のベルUH1H(Bell UH1H)、通称「ヒューイ(Huey)」の代替機としてブラックホークを購入。ヒューイの多くが、長年の軍事同盟国である米国の余剰機だった。(c)AFP