【7月4日 AFP】米フロリダ州で集合住宅の一部が崩落した事故で、当局は3日、新たに2人の遺体が発見され、死者は計24人となったと発表した。熱帯低気圧の上陸が予想されていることから、3日午後には行方不明者の捜索を一時中断し、建物の倒壊を免れた部分を取り壊す準備が急ピッチで進められた。

 マイアミデード(Miami-Dade)郡のダニエラ・レビン・カバ(Daniella Levine Cava)郡長は、解体準備中は建物の残存部分が救助隊にとって「脅威」となることから、「捜索救援活動を一時的に停止しなければならない」と述べた。

 レビン・カバ郡長はまた、事故から9日が経過する中、依然として121人が行方不明となっていると述べた。生存者救出の望みは刻一刻と薄れている。

 カリブ海(Caribbean Sea)上を北に進む熱帯低気圧「エルサ(Elsa)」は、勢力はハリケーンよりわずかに弱いが、来週はじめにはフロリダ州に上陸すると予測されている。

 同州のロン・デサンティス(Ron DeSantis)知事は記者団に対し、エルサは6日に上陸するとみられ、その前に解体を終える可能性があると述べた。(c)AFP