【7月4日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は3日、女子シングルス3回戦が行われ、アイラ・トムリャノビッチ(Ajla Tomljanovic、オーストラリア)は4-6、6-4、6-2でエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)に逆転勝ちし、自身初となるウィンブルドン4回戦に進出した。

 しかしトムリャノビッチは、最終セット4-0の場面で相手が腹部のけがを主張し、トレーナーを呼んだことに怒りを見せ、2017年の全仏オープン(2017 French Open)女王であるオスタペンコを「うそつき」と非難している。

 トムリャノビッチは主審に「彼女がうそをついているのが分かるでしょ? みんな知っている」と進言し、「元気そうだったのを本当に考慮している?」と訴えた。そして10分間のメディカルタイムアウトが明け、勝利を収めた後にはネットを挟んでオスタペンコと言い争った。

 トムリャノビッチは「けがをしたと言うことはできるけど、本当にそうだったとは思わない」とコメントし、「試合中ずっとおかしな様子はなかったのに、どうして0-4の場面でトレーナーを呼ぶ必要があるの? 理由は明らかで、こちらの勢いを止めたかっただけだと思う」と主張している。

「あげくの果てに、私を失礼だなんて言うんだから笑える。こちらにしてみれば、失礼な振る舞いをしたのは四大大会(グランドスラム)チャンピオンの誰かさんの方。彼女を見ていた子どもたちも、あれを見たはず。申し訳ないけど、もし本当にけがをしていたなら、もっとうまいやり方があったと思う」

 一方、2018年のウィンブルドンでベスト4に入っているオスタペンコは、負傷したのは事実で、試合が進むにつれて痛みが増していったと強調している。

「彼女の行動はすごく失礼だと思う。私のけがについて何も知らないのに、どうして『うそつき』呼ばわりできるのか分からない」

「誰にもそんなことは言えない。みんなの前で私をうそつきと呼ぶなんて、相手を尊重した行動には思えない」

 トムリャノビッチは5日の4回戦で、ワイルドカード(主催者推薦)のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)とベスト8入りを懸けて争う。(c)AFP