【7月3日 AFP】ブラジル・リオグランデドスル(Rio Grande do Sul)州の知事で、次期大統領選に出馬する可能性があるエドゥアルド・レイテ(Eduardo Leite)氏(36)が2日、同性愛者であることを公表した。同国は同性愛嫌悪的な発言を繰り返すジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領の下で保守化が進んでおり、レイテ氏のカミングアウトは話題を呼んでいる。

 レイテ氏はテレビ局グロボ(Globo)が同日に放送したインタビューで、「健全性をほぼ失った今のブラジルでは、すべてを明確にし、隠し事を一切なくすために、自分が誰であるかを議論しなければいけない」と説明。「私は同性愛者だ。同性愛者の知事だ」と宣言し、「それを誇りに思っている」と付け加えた。

 レイテ氏については、来年10月の次期大統領選でブラジル社会民主党(PSDB)の候補となる可能性が浮上して以来、その性的指向をめぐる臆測が広まっていた。

 レイテ氏は「私は彼氏と外食をするし、誰からも隠れてはいない。だが、騒ぎやほのめかし、大統領からの冗談、その他の政治家からの攻撃が常にあった。これは正しいことではなく、受け入れられない」と主張した。

 有力紙グロボ(O Globo)によると、ブラジルで大統領候補が同性愛を公表するのは初めて。公表はソーシャルメディアで話題を呼び、多くの人がレイテ氏の「勇気」をたたえた。(c)AFP