【7月2日 AFP】女子テニス協会(WTA)と男子プロテニス協会(ATP)は1日、今季後半の日程に組み込まれていた中国と日本での大会について、両国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への懸念と渡航制限を理由に中止すると発表した。

 WTAは、中国と日本で予定されていた今季の大会が全てキャンセルになったと明らかにした。中国南部の深セン(Shenzhen)市で行われるWTAファイナルズ(WTA Finals Shenzhen 2021)については、「現在検討中」であるという。

 また、米ニューヨークで行われる全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)の前哨戦として、8月23日の週にはシカゴ女子オープン(2021 WTA Chicago Women's Open)がカレンダーに追加されたことも公表した。

 一方でATPは、中国オープン(China Open 2021)と楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2021)が中止となったものの、本戦が10月10日から17日までの日程に変更されたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2021)の前に、上海マスターズ(2021 Shanghai Rolex Masters)を開催する可能性を残している。

 米カリフォルニア州インディアンウェルズ(Indian Wells)で開催されるパリバ・オープンは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で昨年は中止され、今年は例年行われている3月から延期されていた。

 4月から延期となっていたモロッコ・マラケシュ(Marrakech)のハッサン2世グランプリ(Grand Prix Hassan II 2021)についても、ATPは中止が決まったことを明らかにした。(c)AFP