【7月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)は30日、新監督にラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)氏を迎えたと発表した。宿敵リバプール(Liverpool FC)を率いたこともあるベニテス氏の招聘(しょうへい)をめぐっては、ファンから反対の声が上がっていた。

 エバートンと3年契約を結んだベニテス氏は、6月初めにスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を指揮することが決まったカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督の後任となる。

 英マージーサイド(Merseyside)州を本拠地とするエバートンとリバプールの両クラブを指揮するのは、100年以上前に監督を務めたウィリアム・エドワード・バークレー(William Edward Barclay)氏に次いでベニテス氏が2人目となる。

「エバートンに加入できうれしい」と述べたベニテス氏は、「今回のプロセス全体を通して、クラブの代表者が示した野心や、この歴史あるクラブに成功をもたらしたいという彼らの熱意にとても感銘を受けた」と続けた。

 リバプールを率いていた際、エバートンを批判していたベニテス氏の監督就任は、多くのファン層の反感を買うことになりそうだ。

 2007年に行われたマージーサイドダービーの後、ベニテス氏がライバルチームを「小さなクラブ」と呼んでから、エバートンサポーターの同指揮官への憎しみは、リバプールの監督全般に対して持っている一般的なレベル以上のものになった。

 ベニテス氏はこのときの発言について、クラブとしてではなく、試合中におけるエバートンの「小さなクラブ」のメンタリティーについて言及したと、その後に釈明しようとしている。(c)AFP