【6月29日 AFP】カナダのブリティッシュコロンビア(British Columbia)州リットン(Lytton)村で28日、同国の観測史上最高となる47.5度を記録した。同村は27日に46.6度を記録し、それまでの記録を更新したばかりだった。

 カナダ西部と、米国の広い範囲は前例のない猛暑に見舞われており、学校は休校に、新型コロナウイルスワクチン接種を実施する診療所は休診に、五輪代表選考会は延期に追い込まれている。

 米オレゴン州からカナダの北極地方にかけて、気温は平年を大きく上回っており、今後さらなる上昇が予測されている。

 環境・気候変動省の上級気候学者、デビッド・フィリップス(David Phillips)氏は、「砂漠の暑さだ。とても乾燥していて暑い」とAFPに語った。

 さらに、「カナダは世界で2番目に寒く、最も雪が多い国だ」と述べた。「たびたび寒波や吹雪に見舞われるが、このような暑さはめったにない」

「今のカナダより、ドバイ(Dubai)の方が涼しいだろう」

 気候変動の影響で、最高気温が以前よりも頻繁に更新されるようになっている。世界平均気温は2010~2019年に10年間の観測史上最高を記録し、観測史上最も暑い年の上位5位はすべて、2020年までの5年間に集中している。(c)AFP