【6月29日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は28日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第3シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は4-6、4-6、3-6で世界57位のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)に敗れた。

 チチパスがウィンブルドンで初戦敗退するのは今回が3回目となった。2018年には自己最高の16強入りを果たしているが、グラス(芝)コートではこれが通算16試合目と経験が少なく、この日は下部チャレンジャーツアー(ATP Challenger Tour)の前哨戦で優勝していたティアフォーの格好の相手となった。

 2週間前の全仏オープン(French Open 2021)決勝で、敗れはしたもののノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とフルセットの激闘を演じ、今大会ではジョコビッチやロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の調子次第では優勝候補になるとみられていたチチパスは、試合後に悔しさをにじませつつ、ツアーでのバブル生活に疲れていると明かした。

「毎週のバブルで本当に疲れがたまる」と語ったチチパスは、「バブルから試合に出ること、そしてそのバブルで2週間半、時にはもっと長く1か月近く過ごすことを頭で分かっているときは難しい」と続け、「2週間後には同じ手順を踏まなければならず、またその繰り返しだ。簡単なことじゃないし、それ自体がすでに挑戦だ」と付け加えた。

 それでも、今大会では弟のペトロス(Petros Tsitsipas、ギリシャ)とダブルスにも出場しており、バブル生活はまだ終わっていない。(c)AFP