【写真特集】天の川 七夕伝説を生んだ夜空にかかる光の帯
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【7月7日 AFPBB News】東アジアの七夕伝説で、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)の間を隔てるように流れるとされる天の川。夏の夜に月明かりのない暗い空を見上げると、実際に白い光の帯が川のように流れているのが見えることがある。
夜空にこぼれたミルクのようにも見える白い帯は、「銀河」を形成する膨大な数の恒星の光が重なり合ってできている。太陽系が属する銀河は、天の川銀河(銀河系、Milky Way)と呼ばれている。
天の川銀河を構成する数千億個もの星の多くは薄い円盤状に分布する。円盤の中心から離れた位置にある地球から見通すと、円盤部分の星の集まりが帯状に見える。これが天の川だ。私たちは、天の川銀河の中から天の川を見ている。
天の川は一年を通して見えるが、北半球は夏に地球が星の密集した銀河中心(いて座)方向を向くため、特に濃く美しく見える。両岸の織姫(こと座ベガ)と彦星(わし座アルタイル)、そして白鳥座デネブの三つの1等星でできる夏の大三角形を通り、南北に延びている。(c)AFPBB News