【6月28日 AFP】オーストラリア・ニューサウスウェールズ(New South Wales)州警察は28日、シドニー近郊のビーチで裸で日光浴をしていた男性2人が、鹿に「驚いて」原生林に逃げ込み、迷った末に救助されたと発表した。シドニーは新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)中で、2人は外出規制違反で約8万4000円の罰金を科された。

 警察によると、男性らは無人の浜辺で日光浴をしていたが、鹿から逃げようと王立国立公園(Royal National Park)に逃げ込んだ。27日の日没後になって、道に迷った男性らが電話で救助を求めてきたことから、陸と空から捜索が始まった。

 救助隊はまず、「全裸でリュックサックを背負った」男性(30)を遊歩道で発見。その後、一部だけ服を身に着けた男性(49)を保護したという。

 ニューサウスウェールズ州警察のミック・フラー(Mick Fuller)本部長は、「ばか者を法律で取り締まるのは難しい」とコメント。「正当な理由なく外出し、人々をはっきりと危険にさらした。(中略)その上、国立公園内で迷子になり、医療保健活動の貴重な資源を奪った。彼らは恥じ入るべきだ」と続けた。(c)AFP