【6月27日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が26日、2014年に怖いもの知らずの10代として飛躍を果たしたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)を前に、「テニス選手として、人としてもっと成長したい」と話した。

 26歳になったお騒がせ男のキリオスは、初出場となった7年前のウィンブルドンでラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を撃破し、ベスト8入りを果たして名を上げた。それ以来、キリオスは審判や他選手との言い争いを数限りなく繰り返し、出場停止や罰金処分も何度も受けている。

 しかし、2020年2月以来となるオーストラリア国外での試合を前に、キリオスは自分が変わったと話している。その一つの要因が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて母国が国境を封鎖する中で、ツアーから長く離れていたことだった。

 キリオスは「テニス選手として、人としてもっと成長したい」と話した。

「十分なレベルの自由を手に入れたし、何かに心を乱されることはもう全くない。テニス界にもっと貢献できると感じている」

「多くの人が、自分のプレーを見たがっているのを感じている」

 15位以内に入ったこともある世界ランキングは、61位にまで下降した。直近の公式戦となる2月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)では、昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)王者ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を相手に2セットをリードしたところから逆転を許し、3回戦敗退。ウィンブルドンでは、その全豪で下したウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)と1回戦で対戦する。

 キリオスは、「そんなに準備しなくても、芝なら出場選手の半分を倒せることを確信している」と話し、「みんなが自分と1回戦で当たりたくないのは知っている。自信を持ってこの試合に臨む」と続けた。(c)AFP