【6月27日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は26日、決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、イタリアは0-0で迎えた延長戦で途中出場のフェデリコ・キエーザ(Federico Chiesa)とマッテオ・ペッシーナ(Matteo Pessina)が得点し、オーストリアに2-1で勝利して準々決勝に進んだ。

 英ロンドンのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われた試合は、前半はイタリアが優位に進め、後半はオーストリアが反撃に出たが、両チーム無得点で90分を終えた。

 それでもイタリアは95分にキエーザが試合の均衡を破ると、さらにペッシーナが加点し、オーストリアの反撃を1点に抑えた。イタリアは、27日のベルギー対王者ポルトガルの勝者と準々決勝で戦う。

 イタリアを率いるロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は、「オーストリアは相手の長所を消してくる典型的なチームなので苦戦することは分かっていた」とコメントした。「控え選手が違いをつくったが、今夜は全員がベストを尽くした。疲れているときでさえも全てを出しきってくれたのでとても満足している」

 レオナルド・スピナッツォーラ(Leonardo Spinazzola)のクロスボールをコントロールして左足を振り抜いたキエーザは、「ベンチから出て行っても遅すぎるということはない。準備は全員できていたので監督の力だ。われわれは先発26人のチームだ」と話した。

 ローマで3戦全勝を飾りグループAを首位で突破したイタリアは、これが今大会初のロードでの試合だった。114分にはサーシャ・カライジッチ(Sasa Kalajdzic)に1点を返され、2020年10月以来1168分ぶりの失点を喫したが、無敗を31試合に伸ばして同国代表の新記録を樹立した。(c)AFP/Steven GRIFFITHS