【6月25日 AFP】紛争が続くエチオピア北部ティグレ(Tigray)州で行われた市場空爆で、地元保健当局者は24日、AFPに対し、死者が少なくとも64人、負傷者は180人に上っていることを明らかにした。軍は空爆実施を認めつつも、民間人を標的にしたわけではないと説明している。

 空爆は22日、州都メケレ(Mekele)の北西30キロに位置するトゴガ(Togoga)で行われた。当初、兵士らが救急隊の現場入りを阻止していたことなどから、現地の状況が把握しにくい状況が続いていた。

 24日時点で、メケレ市内各地の病院で治療を受けている人は少なくとも計73人で、幼い子どもたちも含まれている。救命のため体の一部切断を余儀なくされた人もいる。

 エチオピア軍は、空爆の標的は平服を着た反政府勢力のメンバーだったと説明。軍報道官はAFPに対し、「殉死者の日」に合わせてトゴガに集まっていた反政府組織の戦闘員らが攻撃対象となったとし、「今回の作戦が民間人を標的にしていたという見方は受け入れられない」と述べた。(c)AFP