【6月24日 AFP】米歌手のブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)さん(39)は23日、後見人制度の適用をめぐる裁判の審理で、「自分の人生を取り戻したい」と述べ、同制度の適用解除を訴えた。父親は2008年からスピアーズさんの後見人となっている。

 スピアーズさんはテレビ会議形式で参加し、20分にわたり証言した。この中でスピアーズさんは、「私は自分の人生を取り戻したいだけ。13年になり、もうたくさん」などと訴えた。裁判所の外では熱狂的なファンが、繰り返しスピアーズさん支持の声を上げていた。

 スピアーズさんは約10年前、公の場で頻繁に精神的に不安定な状態になったことから、父親のジェイミー(Jamie Spears)さんが後見人となり、スピアーズさんの金銭や私生活の管理を行ってきた。

 熱心なファンらはここ数年、「ブリトニーを自由に(FreeBritney)」運動をオンラインで繰り広げている。

 スピアーズさんは、後見人制度の適用により「トラウマ(心的外傷)を負い」、「うつ状態となった」と語った。

「幸せではない。眠れない。非常に怒りを感じる。常軌を逸している」とし、毎日泣いていると述べた。さらに、「後見人制度は虐待的だと心から思っている。変更してほしいし、そうするのが当然だ」とブレンダ・ペニー(Brenda Penny)判事に訴えた。

 スピアーズさんは、これまで後見人について直接発言したことはめったになかったが、代理人弁護士のサミュエル・インガム(Samuel Ingham)氏は4月、スピアーズさんが出廷し、直接話したいと望んでいると明かしていた。

 スピアーズさんと父ジェイミーさんの間には、長年確執がある。

 スピアーズさんは昨年、父親の後見人を解除し、自身の財産管理を委ねるのは金融機関のみにしたいとして訴えた。(c)AFP/Laurent BANGUET