■「香港には未来がない」

 新聞社の入り口にメッセージを書いた4人のうちの一人、チョウと名乗った黄色いマスクの男性は「香港には未来がないと思います」とAFPに語った。

「私たちはもう、昔の香港を取り戻すことはないでしょう。国安法の施行以来、報道の自由、表現の自由、集会の自由がすべて政府によって抑えつけられているからです」

 午前0時を過ぎて間もなく、印刷機が回り始め、スタッフが出てきて外の群衆に無料で最終号を配った。

 群衆の多くは泣いていた。民主主義をたたえるスローガンを唱えたり、これで仕事を失った1000人の従業員の一部と握手したりする人もいた。

 1995年の創刊時に入社したというフォトグラファーは、この夜、ビルの下に集まった群衆を眺めたり撮影したりしていた。彼の目は真っ赤だった。

 次に何をするかと聞かれて、彼はただ肩をすくめた。「やめるしかない。もう終わりだ。少し休もう」 (c)AFP/Su Xinqi, Yan Zhao and Daniel Suen