【6月24日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は23日、グループEの試合が行われ、スペインはスロバキアに5-0で大勝して同組2位通過となり、決勝トーナメント1回戦ではクロアチアと対戦することになった。

 スペインのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、チームについて今にもコルクが飛んでいきそうなカバ(スパークリングワイン)のボトルと評していたが、確かにスペインはセビリア(Seville)の地で爆発した。

 スペインは組首位通過が目前だったが、他の試合でスウェーデンが94分にヴィクトル・クラエソン(Viktor Claesson)のゴールで勝ち越したため、2位での勝ち上がりとなった。同組ではポーランドに勝利したスウェーデンが1位で突破し、スロバキアは3位となったものの敗退が決まった。

 エンリケ監督は「この結果は最高のタイミングでやってきて、これからに向けての心構えをさせてくれる」とコメントした。

 スウェーデン戦、ポーランド戦と2試合連続で緊張感に満ちたドローに終わっていたスペインは勝ち上がりに躍起になっていたが、エンリケ監督は突破できるのであればどの順位でも構わないと認めていた。

 アルバロ・モラタ(Alvaro Morata)のPK失敗によって序盤に高まったスペインの不安は、相手GKマルティン・ドゥブラウカ(Martin Dubravka)の二つの拙いミスによってすぐに緩和された。

 今大会で最も奇妙な瞬間の一つとして間違いなく残るであろうオウンゴールを献上したドゥブラウカは、さらなるミスからアイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)にヘディングでのゴールを許した。

 呪縛から解放されたスペインは、後半に入るとゴールを量産。パブロ・サラビア(Pablo Sarabia)とフェラン・トーレス(Ferran Torres)がネットを揺らすと、ユライ・クカ(Juraj Kucka)のオウンゴールもあって快勝を収めたが、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)擁するクロアチアとの決勝トーナメント1回戦はより厳しいテストになるとみられる。(c)AFP