【6月24日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は23日、グループFの試合が行われ、ドイツは途中出場したレオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)の終了間際のゴールでハンガリーと2-2で引き分けて2位で死の組を突破。決勝トーナメント1回戦ではイングランドとの対戦が決まった。

 アダム・シャライ(Adam Szalai)に先制点を許したドイツは、後半にカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)のゴールで追いついたが、その直後にハンガリーはアンドラス・シェーファー(Andras Schaefer)が得点し再び勝ち越した。

 しかしドイツは終了6分前にゴレツカが同点ゴールをマーク。29日に英ロンドンのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる決勝トーナメント初戦で、イングランドとの豪華カードが実現することとなった。敗れたハンガリーは、グループF最下位での敗退が決まった。

 試合終了のホイッスルが鳴りチームが歓喜する中、ゴレツカは「とてもうれしい。今はチームに確信があるし、自信に満ちている」と喜んだ。

 前回王者として臨んだ2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)でグループリーグ敗退に終わったドイツは、主要国際大会2大会連続の早期敗退をすんでのところで免れた。

 今大会後の退任が決まっているため、15年の政権に最悪の形でピリオドが打たれるまで6分というところまで追い込まれたドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、「われわれはミスを犯したが、戦い、素晴らしい士気の高さを見せた」と話した。

 この試合前の話題は、ハンガリーのLGBTQ(性的少数者)コミュニティーとの連帯を示すため、会場のアリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)を虹色にライトアップするという独ミュンヘン(Munich)市の提案を欧州サッカー連盟(UEFA)が拒否したことで一色となった。

 UEFAと先日反LGBTQ法案を可決したハンガリー政府には抗議が集まり、試合前には虹色の旗を持った人がピッチに乱入する一幕があった。ハンガリー国歌の演奏中に両チームの背後から侵入した若者は、整列する選手の前に立ちはだかったが、セキュリティーにつかみ倒されてピッチから連れ出された。(c)AFP