【6月23日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相(66)が新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種で、1回目と異なるワクチンを使用した。1回目は英アストラゼネカ(AstraZeneca)製だったが、2回目は米モデルナ(Moderna)製だった。首相報道官が22日、明らかにした。

 メルケル氏は、4月に1回目の接種を終えていた。

 22日のイタリア首相府の発表によると、同国のマリオ・ドラギ(Mario Draghi)首相(73)も、1回目はアストラゼネカ製だったが、2回目は米ファイザー(Pfizer)と独ビオンテック(BioNTech)の共同開発ワクチンを接種した。

 イタリア政府は今月、ワクチンに関する勧告を変更し、まれに血栓が生じる恐れがあるとして、アストラゼネカ製ワクチンの60歳未満への使用を禁止していた。

 これを受けて同国では、1回目と2回目で異なるワクチンを接種することの安全性をめぐり、激しい議論が起きていた。(c)AFP