【6月24日 CNS】中国の大手インターネット会社騰訊(テンセント、Tencent)が発表した2021年第1四半期(1~3月)決算の売上高は前年同期比25ポイント増の1353億300万元(約2兆3072億円)に達した。「王者栄耀」をはじめとしたオンラインゲームやオンライン広告などが好調で、純利益は65ポイント増の477億6700万元(約8144億円)に上った。

 第1四半期の総報酬費用は204億100万元(約3480億円)で、前年同期の151億4300万元(約2582億円)から大幅増。3月末現在の従業員数8万9228人で計算すると、社員の平均月給は7万6000元(約130万円)となった。

 事業別の売上高は、付加価値サービス事業が前年同期比16ポイント増の724億元(約1兆2343億円)で、全体の54%を占めた。このうちゲームの事業収入は、世界的なモバイルゲームの収益増により、17ポイント増の436億元(約7433億円)になった。ソーシャルネットワーク事業は15ポイント増の288億元(約4910億円)、オンライン広告事業はeコマース、教育、生活用品などの需要の伸びを反映して23ポイント増の218億元(約3717億円)。ソーシャルおよびその他の広告収入は27ポイント増の185億元(約3154億円)。

 同社の「微信(ウィーチャット、WeChat)」の月間アクティブアカウントは、3月末現在で前年同期比3.3ポイント増の計12億4200万。メッセンジャーソフト「QQ」の月間アクティブアカウント数は6億600万で、前年比12.6ポイント減少した。有料付加価値サービスの登録アカウント数は14.3ポイント増の2億2600万に達した。

 世界的人気のオンラインゲーム「王者栄耀」の1日のアクティブアカウント数と有料ユーザー数は、どちらも2月に最高記録を更新した。新型コロナウイルス感染症が最も拡大し、自宅でゲームをする市民が多かった2020年第1四半期と比較しても、今年第1四半期のユーザーアクティブとユーザー消費は高い成長を記録した。(c)CNS/JCM/AFPBB News