【6月20日 AFP】(写真追加)東京五輪開幕まで1か月強となった20日、選手村の内部が報道陣に公開され、専用の発熱外来など最新の新型コロナウイルス対策が紹介された。

 東京湾に臨む埋め立て地に建設された選手村は、2020年3月の延期以降、建設作業員以外が立ち入ることはなかったが、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)はこの日、内部の様子を公開した。

 発熱外来はメインの総合診療所とは別に設置され、新型コロナの検査や感染の疑いがある選手、濃厚接触者の隔離に使用する。集団での飲酒禁止や、ミックスゾーン廃止の方針も発表され、室内の換気といったウイルス対策を促す注意書きも全体に掲示された。

 選手村は五輪では選手と関係者1万8000人、パラリンピックでは8000人が宿泊に使用する。競技が始まる直前までは入村できず、敗退するか、競技が終了するかしてから48時間以内に退去しなければならない。

 メディアツアーが行われた選手村の外では、抗議活動を行い、五輪中止を訴える人の姿もあった。(c)AFP/Etienne BALMER