【6月20日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は19日、今月末でフランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)との契約が切れるオランダ代表のFWメンフィス・デパイ(Memphis Depay)を獲得したと発表した。契約期間は2年。

 バルセロナがフリーで獲得するのは、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)、エリック・ガルシア(Eric Garcia)に続き今夏3人目となった。またバルセロナは、900万ユーロ(約11億8000万円)の買い戻し条項を行使し、レアル・ベティス(Real Betis)から右SBエメルソン・ロイヤル(Emerson Royal)も獲得している。

 バルセロナを率いるロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、オランダ代表でデパイを指導した経験があり、補強の目玉として動向を注視してきた。指揮官は17日、デパイがPKを決めるなどしてオランダが2-0で勝利した欧州選手権(UEFA Euro 2020)のオーストリア戦もアムステルダムで観戦していた。

 現在27歳のデパイは昨夏、移籍金2500万ユーロ(約32億7000万円)でバルセロナとの契約が間近と伝えられると、その後冬の移籍市場でもスペイン行きがうわさされたが、クラブは契約が切れるシーズン終了後まで待つ決断を下した。

 バルセロナは財政難のため戦力の整理に動くとみられており、フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)、サムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)、ミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)らを放出する可能性が高くなっている。(c)AFP