【6月20日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は19日、グループFの試合が行われ、フランスはアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のゴールでハンガリーと1-1で引き分け、決勝トーナメント進出決定は最終節に持ち越しとなった。

 ブダペストに世界王者を迎えたハンガリーは前半アディショナルタイム、フランスの守備の隙を突いてアティラ・フィオラ(Attila Fiola)が先制点をマーク。ハンガリーが予想外のリードを奪ったことで、グループFは開かれた状況になるかと思われたが、フランスは前回大会得点王のグリーズマンが66分に同点ゴールを決め、2019年6月以来の公式戦黒星を免れた。

 フランスを率いるディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は同国テレビTF1で、「1ポイントはわれわれが望んでいたものではなかったが、状況を考えれば構わない」とコメントした。

 試合会場のプスカシュ・アレーナ(Puskas Arena)は、今大会で唯一新型コロナウイルス対策の観客数の上限が設けられておらず、この日は約6万人が試合を観戦。デシャン監督は「ファンの存在と応援が、間違いなく彼らに力を与えた」と話した。

 同日にはドイツがポルトガルに4-2で勝利。グループFはフランスが勝ち点4で首位に立ち、ドイツとポルトガルが同3で並び、ハンガリーは1ポイントとなっている。フランスは23日のポルトガル戦で引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる。

 フランスはブダペストにとどまってポルトガル戦に臨む。ハンガリーは2大会連続の16強入りを懸けて敵地ミュンヘン(Munich)でドイツと戦う。(c)AFP