【6月19日 AFP】新型コロナウイルス感染が急拡大しているロシア首都モスクワで18日、1日の新規感染者数が9056人となり、過去最多を記録した。感染力が強い変異株「デルタ株」の拡大により感染者はここ2週間で3倍に増えており、市内ではサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)のファンゾーン閉鎖などの対策が講じられた。

 モスクワのセルゲイ・ソビャニン(Sergei Sobyanin)市長によると、同市での新規感染のうち、インドで最初に確認されたデルタ株による感染はほぼ9割を占める。1日の新規感染者数は2週間前、3000人だった。

 ソビャニン市長は感染拡大を受け、ここ1週間にわたり各種規制を強化。18日には新たな措置として、大規模集会の参加者数を1000人までに制限し、ルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)前にあるサッカー欧州選手権のファンゾーンを閉鎖するとともに、大規模な娯楽イベント開催を一時的に見送り、ダンスホールなども閉鎖すると発表した。(c)AFP/Antoine LAMBROSCHINI