【6月18日 AFP】ロシア首都モスクワの市長は17日、市内での新型コロナウイルス感染者急増について、新たな変異株が原因とみられると述べた。

 セルゲイ・ソビャニン(Sergei Sobyanin)市長は、政府の新型コロナ対策担当者とのビデオ会議で、「感染力が従来のものより強い新たな変異株が出現している可能性が最も高い」と述べた。

 ソビャニン氏は、モスクワの1日の感染者数が数日で3000人から7000人に急増し、18日には9000人を超えると予想されていることに言及し、「3倍だ。これまでの波では見られなかった大きな勢いだ」と述べた。

 ソビャニン氏は16日、新型コロナの感染が「劇的に」増加しているとして、サービス業に従事するモスクワ市民にワクチン接種を義務づけると発表した。タクシー運転手、文化施設の職員、レストランの従業員ら、市内のサービス業従事者の約60%に当たる200万人強が、8月15日までにワクチン接種を完了するよう命じられた。 (c)AFP