【6月18日 AFP】米国は17日、6月19日の奴隷制廃止記念日「ジューンティーンス(Juneteenth)」を連邦政府が定める12番目の祝日に制定した。新しい連邦祝日の制定は38年ぶり。ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は制定に当たり、国民に対し「歴史から学ぶ」よう呼び掛けた。

 ジューンティーンスは、1865年に最後のアフリカ系米国人奴隷が奴隷制度撤廃を知った日を祝うもの。すでに大半の州で祝日や記念日として制定されていた。

 米国では近年、人種差別に対する問題意識が高まり、ジューンティーンスが新たな意味を持つようになっていた。

 米国では昨年、ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)が白人警官に殺害される事件が発生。ナイキ(Nike)やツイッター(Twitter)などの大手企業は、ジューンティーンスを有給の休日とすることを発表していた。

 ジューンティーンスを連邦祝日とする法案は15、16両日に上下両院を通過。17日、バイデン氏の署名によって成立した。(c)AFP