【6月17日 AFP】ミャンマー中部マグウェ(Magway)地域で、火災により村がほぼ壊滅した。キンマ(Kin Ma)村の住民はAFPに対し、国軍の攻撃によるものだと話している。一方、国軍は、「テロリスト」と強風に責任があると主張している。

 2月1日のクーデター以降、国軍は反体制派を弾圧しており、各地で衝突が発生。市民らが「自警団」を結成し、国軍に対抗する事態となっている。

 匿名の男性(48)はAFPに対し、15日に国軍が地元の自警団を探しに村に入ってきたと語った。軍は人々が逃げまどう中、村にロケット弾を発射し、火災が発生したという。

 別の村人は、「村には250棟の住宅があったが、残っているのは20棟ほどだけだ」とAFPに語り、逃げ遅れた高齢夫婦が死亡したと付け加えた。

 地元メディアは、空に立ち上る煙や黒焦げになった建物の残骸などの画像とともに、火災で高齢夫婦が死亡したと伝えている。

 一方、軍政は、「武装した40人のテロリスト」が、地元の国軍派政党の党員の住宅に放火して火災が発生し、風にあおられて村の総戸数の約70%に当たる住宅が焼けたとしている。(c)AFP