【6月6日 AFP】ミャンマー南部で5日、国軍と村の住民の間で衝突が発生し、民間人少なくとも3人が死亡した。国営メディアが報じた。死者は12人に上るという目撃証言もある。

 住民の一人がAFPに語ったところによると、南部エヤワディ(Ayeyarwady)地域のチョンピョー(Kyon Pyaw)地区で、地元の自警団員を逮捕しようとやって来た100人を超える国軍兵士が住民らと衝突した。

 匿名希望の住民はAFPに対し、4歳児1人を含む12人の一般人が殺害されたと述べた。さらに「村には十分な武器と人員がない」と話し、大勢が逃げたと述べた。国軍兵士1人も死亡したという。

 ミャンマー国営放送(MRTV)は、この衝突で民間人3人が死亡したほか、複数の治安要員が負傷したと伝えた。

 ミャンマーは、国軍がクーデターを起こした2月以降、反体制派が厳しく弾圧され、経済がまひするなど社会の混乱が続いている。警察との衝突などで多くの人命が失われたミャンマー各地の町などでは自警団が結成されたが、そのほとんどは人数や装備の面でミャンマー軍よりはるかに劣っている。(c)AFP