【6月16日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が15日、元同級王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)との3度目の対戦に向け、早い回でのKO勝ちを約束した。

 両者はこの日、7月24日に米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)のTモバイル・アリーナ(T-Mobile Arena)で行われる一戦に先立って記者会見を行った。

 前回対戦で7回TKO負けの完敗に終わったワイルダーは、奇妙なことにフューリーとのフェースオフでは無表情を貫き、インタビューでも冒頭に少し話したのみで、あとはノーコメントで通した。

 サングラスで視線を隠し、大きなヘッドホンで耳をしっかり覆ったワイルダーは、「言葉は尽くした。こいつの首を切り落とす時だ。7月24日は血が流れるだろう。チケットを今すぐ手に入れるんだな。またすぐに会おう」と言うと、あとはインタビュアーからの質問を無視して沈黙を守った。

 一方、ワイルダーとのフェースオフで、相手が顔をそむけるまで5分半にわたって見つめ続けたフューリーは、コミュニケーションを拒否したかのようなワイルダーの態度に困惑した様子で、「この男が精神的にどれだけ弱いか、前回のファイトに精神的、肉体的にどれだけ打ちのめされているかを表している」とコメントした。

 フューリーはもともと、WBAスーパー・IBF・WBO王者アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)との統一戦に向けて準備を進めていたが、仲裁人の裁定によって契約で義務づけられているワイルダーとの3戦目に臨むことになった。報道では、金銭を支払うかわりに3戦目の権利を放棄するよう求めたフューリー側の申し出をワイルダーが拒否したと伝えられている。

 フューリーは、ワイルダーはその判断を後悔することになると考えており、ワイルダーは「間違った理由」で再戦に臨もうとしていると話している。

「速攻で思い切りKOするのを目指している」というフューリーは、「こいつが精神的、肉体的、感情的にこのファイトに集中できているとは思えない」と話し、「間違った理由でやろうとしている。そして人が間違った理由で何かをするときは、いつだって傷つく羽目に陥るものだ」と付け加えた。(c)AFP