【6月16日 AFP】(更新)米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の集計によると、米国での新型コロナウイルスによる死者の数は15日、60万人を超えた。ただ米国では、新型ウイルスのワクチン接種が世界最速ペースで進んでおり、当局は生活の正常化に向けた進展を歓迎している。

 米国の死者数はブラジルやインドを超え世界最多。米国は新型ウイルス流行初期の対応が厳しく批判されたが、ワクチン接種計画では世界をリードする成果を上げている。

 15日には、ニューヨーク州でワクチンを少なくとも1回接種した成人の割合が70%を超えたことから、同州でこれまでに導入されていた制限措置がほぼ全面的に解除される見通しとなり、新型ウイルス流行収束に向けた進展が示された。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、死者の増加ペースが大幅に鈍化しているものの、人々が今も新型ウイルス感染で命を落としていることは「真の悲劇」だと表明。米国民に対してワクチン接種を改めて呼び掛けた。(c)AFP