【6月16日 CNS】今月7~8日に行われた中国の大学統一入学試験(通称・高考)の時期、全国の都市部のホテル、民宿に多くの学生や保護者が宿泊した。中国では2次試験がなく、「人生を決める一発勝負」である高考に万全の態勢で臨むため、親子同伴で宿泊できる会場近くの宿泊施設が人気となった。

 中国の大手旅行サイト「去哪儿(Qunar)」によると、宿泊予約は受験前日の6日から終了日の8日までに集中。ただ、40%近くがより早めの宿泊を選び、北京では5~6日からの宿泊が多かった。

 全国的には6月7~10日のホテル予約数は2019年の同時期に比べ30%増加。宿泊料は横ばいだった。また、試験会場から2キロ以内のホテルが人気で、7~9日の会場周辺のホテルの予約数は前週の242%増となった。

 ホテル以外に民宿の需要も高かった。宿泊施設予約プラットフォーム「途家(Tujia)」によると、北京市、上海市 、鄭州市(Zhengzhou)、広州市(Guangzhou)、成都市(Chengdu)、済南市(Jinan)、合肥市(Hefei)、長沙氏(Changsha)などでは試験場に近い民宿の予約は前月比15%以上増加。洗濯や調理ができ、生活必需品やWi-Fiが完備した2部屋タイプの人気が高い。保護者が一緒に泊まり、受験中も受験生の面倒を見る家庭が多い。

 また、宿泊せずに昼間だけ部屋を利用するデールームの予約も多かった。去哪儿によると、受験当日の7日と8日に予約が集中し、平均価格は2019年より20元(約343円)高い124元(約2132円)だった。(c)CNS-澎湃新聞/JCM/AFPBB News