【6月18日 CNS】中国最高人民検察院が発表した「未成年者検察業務白書」によると、2020年は未成年者による犯罪が減少した一方、未成年者への性的暴行事件が増加していることが分かった。

 白書によると全国の検察は2020年、未成年による犯罪で3万7681人の逮捕申請について審査し、2万2902人の逮捕を認め、1万4709人について却下した。起訴については5万4954人を審査した。逮捕と起訴の審査人数はそれぞれ前年比21.9ポイント減と10.3ポイント減で、過去5年間で最も低かった。

 検察が起訴を審査した故意犯罪で多かったのは窃盗罪1万4405人、集団暴行罪7406人、騒動挑発罪5728人、強姦(ごうかん)罪5160人、強盗罪4968人、故意傷害罪4167人、詐欺罪4042人。この7つの罪に関わった容疑者の人数は全体の84%を占めた。

 学校でのいじめや暴力行為で逮捕を許可した人数は2017年が4157人、2018年が2785人、2019年が1667人、2020人は580人と大幅に減少した。校内での滞在時間が減ったことと、学校での安全対策の取り組みを強化した効果という。

 未成年者に対する犯罪では、全国の検察は 3万8854人の逮捕を承認し、5万7295人を起訴した。それぞれ 前年比18.3ポイント減、8.9ポイント減だった。一方で未成年者に対する強姦罪の起訴人数は前年比19ポイント増の1万5365人、わいせつ罪は14.7ポイント増の5880人、強制わいせつ罪と侮辱罪は12.2ポイント増の1461人とそれぞれ増加した。

 白書では「一部のホテルや娯楽施設、バー、インターネットカフェなどは未成年者が被害を招く温床となっている。インターネットでコンテンツやサービスを提供する業者が安全対策を採っていない問題もある」と指摘している。

 中国では6月1日に改正未成年者保護法が施行。保護者の監督責任を明記し、学校での深刻ないじめに法的措置を取ること、インターネットサービス提供者は未成年に配慮することなどを定めている。(c)CNS-中国青年報/JCM/AFPBB News