【6月15日 AFP】インドで13日、妻が39人、子どもと孫が少なくとも127人いる一夫多妻制の宗派の指導者が76歳で死去した。

 PTI通信(Press Trust of India)によると、世界有数の大きな一族の家長として知られたジオンガカ・チャナ(Zionnghaka Chana)氏は、インド北東部ミゾラム(Mizoram)州の病院で亡くなった。糖尿病と高血圧症を患っていた。

 ミゾラム州のゾラムタンガ(Zoramthanga)首相は同日夜、州全体が「沈痛の思い」でチャナ氏に別れを告げたとツイート。「チャナ氏の一族のおかげで、ミゾラム州と彼の村は一大観光地になった」と付け加えた。

 1930年代にチャナ氏の祖父が起こした宗派には、4世代にわたるチャナ家の一族を含む約1700人の信徒がおり、多くが木彫りの家具や陶器を作って生計を立てている。

 この宗派の教えはキリスト教に基づいているが、同州の主な宗派であるキリスト教長老派教会の指導者たちは、チャナ氏が一夫多妻制を受け入れたことは容認できないとしている。地元メディアによると、チャナ氏は17歳の時に初めて結婚した。(c)AFP