【6月14日 AFP】東京五輪に向けたオーストラリアの競泳代表選考会が13日、アデレード(Adelaide)で行われ、女子100メートル背泳ぎで19歳のカイリー・マッケオン(Kaylee McKeown)が57秒45の世界新記録を樹立した。

 今季好調のマッケオンは28秒10で折り返すと、そのまま危なげなく優勝を飾り、米国のリーガン・スミス(Regan Smith)が2019年の第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)で記録した57秒57を更新。58秒59で2位に入ったベテランのエミリー・シーボーン(Emily Seebohm)とともに東京行きの切符を手にした。

 プールサイドで行われたインタビューでマッケオンは、「ただただ信じられない。今夜は勝ってストレスを解消したいというだけだった」と、目に涙を浮かべて喜んだ。そして、昨年に脳腫瘍で他界した父親に世界新記録をささげ、「自分と家族にとって激動の一年。父が亡くなってきょうで10か月になるけど、そうした中でこの結果を出せて、父も誇りに思ってくれるはず」と話した。

 マッケオンは先日歴代4位の記録を出した200メートル背泳ぎ、今季世界最高記録をマークしている200メートル個人メドレーでも五輪出場が見込まれており、複数種目で金メダルの有力候補になりつつある。(c)AFP