G7サミット、英女王らが歓待 感染症対策などで合意へ
このニュースをシェア
【6月12日 AFP】英南西部コーンウォール(Cornwall)で11日、対面では約2年ぶりとなる先進7か国(G7)首脳会議(サミット)が開幕し、各国首脳はエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の歓待を受けた。首脳らは今回の会議で、途上国に対する新型コロナウイルスワクチン10億回分の寄付を誓約するとともに、西側民主主義諸国の結束を誇示する見通し。
英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、米国のG7は、新型コロナ危機からの回復と気候変動対策を成功させるには、各国の協力がかぎになるとしている。
ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相の歓迎を受け、カービスベイ(Carbis Bay)の浜辺にあるサミット会場に到着した各国首脳は、新型コロナ後の「より良い復興」をテーマにした初日の討議に先立ち、集合写真を撮影した。
その後、世界の環境保全資源を展示するコーンウォールの環境アトラクション施設「エデン・プロジェクト(Eden Project)」で歓迎会が開かれ、出席したエリザベス女王、チャールズ皇太子(Prince Charles)とカミラ夫人(Camilla, Duchess of Cornwall)、ウィリアム王子(Prince William)と妻のキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)がG7首脳らを歓待した。
ジョンソン氏は開幕に当たり、3日間にわたる今回のG7サミットは新型コロナからの世界的な復興のための「大きな機会」となると各国首脳に語った。首脳らはマスクを着用せず、対人距離を取って円卓に座った。
ジョンソン氏は、今回のサミットでは「より環境に優しい復興、より公正な復興、より平等な復興」に焦点を当て、男女平等にも重点を置くと述べた。
G7は保健に関する新たな協定に合意するとしており、ジョンソン氏は11日、その名称は「カービスベイ宣言(Carbis Bay Declaration)」だと明らかにした。宣言には、将来の疾病に対するワクチン、治療法、診断法の開発から認可までに要する期間を100日未満に短縮することを盛り込む。
カービスベイ宣言は、従来の最終声明と共に13日に公表される予定。(c)AFP/Joe JACKSON, with Jitendra JOSHI in Falmouth