ジル・バイデン氏、キャサリン妃と英学校訪問 グレタさん教材に触れる
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【6月12日 AFP】先進7か国(G7)首脳会議(サミット)に合わせて訪英中の米ファーストレディー、ジル・バイデン(Jill Biden)氏は11日、英キャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)と共に現地の小学校を訪れた。訪問先の学校では、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(18)を題材とした教材が登場。トゥンベリさんはG7サミットに参加しないものの、その存在感を示した。
バイデン氏とキャサリン妃が対面するのは初めて。2人はG7サミットが開かれている英南西部コーンウォール(Cornwall)・カービスベイ(Carbis Bay)に近いヘイル(Hayle)にある小学校を訪問した。
2人が訪れた教室では4〜5歳の児童らが、トゥンベリさんの活動に着想を得た絵本「グレタとよくばりきょじん(Greta and the Giants)」を教材にした授業を受けていた。元教師であるバイデン氏は、キャサリン妃から「このシリーズをご存じですか?」と聞かれ、「グレタさんならもちろん知っています」と答えた。
トゥンベリさんはこの日、他の場所でも存在感を発揮。コーンウォール・ファルマス(Falmouth)では、トゥンベリさんが立ち上げた気候変動対策を求める運動「フライデーズ・フォー・フューチャー(Fridays For Future、未来のための金曜日)」の一環として青少年ら約100人がデモを行った。デモ隊は、G7による気候変動対策の不足を非難。「代わりになる星はない」などと書かれたプラカードを掲げた。
ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領の主導で13日まで開かれるG7サミットでは、気候変動問題や生物多様性の保護が重要な議題となる。エリザベス女王(Queen Elizabeth II)、ウィリアム王子(Prince William)と妻のキャサリン妃を含む英王族は11日、世界の環境保全資源を展示するコーンウォールの環境アトラクション施設「エデン・プロジェクト(Eden Project)」で、各国首脳らを招待した歓迎会を開く予定だ。(c)AFP/Jitendra JOSHI