【6月10日 AFP】イタリア警察は8日、ドライブスルー方式でコカインを密売していた犯罪組織を摘発したと発表した。摘発には汚職警官3人が協力したとされる。

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 警察は、「(購入者は)主に車でやって来て、車から降りることなく、花売りに扮(ふん)した密売人に近づいて代金を支払い、必要な量の薬物を受け取っていた」と説明した。

「クレオパトラ作戦(Operation Cleopatra)」と銘打たれた捜査で、22人が捜査対象となり、その半数が逮捕・勾留され、6人は在宅のまま捜査を受けている。

 組織の構成員は主にエジプト人で、「クレオパトラ」というカフェで会っていた。同組織はローマの北にある同国最大のフラミニオ墓地(Flaminio Cemetery)近くに花売りの屋台を出し、近くの植木鉢や花壇、茂みに違法薬物を隠していた。

 夜になると近隣の駅に場所を移し、精肉店で違法薬物を密売していた。捜査関係者によると、1日の売り上げは、多い時で2万ユーロ(約270万円)に上ったという。(c)AFP